アレルギー外来

アレルギーとは

私たちの身体には、ウイルスや細菌が侵入してきたときに、これらをやっつけようとする「免疫」という力が備わっています。

ところが、この免疫が、食べ物や花粉など、身体にとって無害なはずのものにまで過剰に反応してしまい、かえって自分自身を傷つけてしまうことがあります。

これが「アレルギー反応」といわれるものです。

アレルギーが疑われたら

当院では、気管支喘息や食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎など、アレルギーが引き起こす病気に幅広く対応しております。

お子様に気になる症状がみられましたら、お早めに当院までご相談ください。

初診の際にここをチェック!

初めてアレルギーのご相談に来られる際は、以下の内容をあらかじめメモにしておいていただくと、診察がスムーズです。できる範囲でご協力をお願いいたします。

  • 初めて症状が出た時期
  • 症状の具体的な内容
  • 症状が出たきっかけ
  • その後の症状の経過
  • これまでにかかった医療機関
  • これまでに受けた検査の結果
  • 家族にアレルギー患者がおられるかどうか
  • ペットの有無
  • 喫煙者の有無 など

アレルギー検査について

アレルギーの原因物質を突きとめるのが「アレルギー検査」です。検査方法には、次の3つの方法があります。

血液検査

採血して、特定の物質(アレルゲン)に対する「IgE抗体(特異的IgE抗体)」の数値を検査します。

IgE抗体とは、免疫に関係するたんぱく質の一種で、アレルゲンと結合することにより、アレルギー反応を引き起こす物質です。

皮膚テスト

アレルゲンを皮膚に注射したり吸収させたりして、皮膚に生じる反応をみる検査です。

皮膚テストには、少量のアレルゲン液を注射する「皮内テスト」、皮膚をわずかに傷つけてそこに少量のアレルゲン液を吸収させる「スクラッチテスト(プリックテスト)」、ばんそうこうにアレルゲンのエキスを塗り、皮膚に張り付け、一定時間後に剥がして状態をみる「パッチテスト」の3種類があります。

「皮内テスト」は、アナフィラキシー反応を誘発することがあるため、実施する際には注意が必要です。

アナフィラキシー反応とは

極めて短い時間のうちに、全身にアレルギー症状が出る反応のことです。血圧の低下や意識障害などが起こり、最悪の場合には生命に関わる状態になることもあります。この状態を「アナフィラキシーショック」と言います。

食物除去テスト・負荷テスト

まずは、食事からアレルゲンと思われる食べ物を1週間~10日間ほど除去する「除去テスト」を行います。症状が軽くなったら、今度は逆にアレルゲンと思われる食べ物を食べる「負荷(誘発)テスト」を行い、症状の有無と経過を観察します。

因果関係がはっきりしない場合は、除去テストと負荷テストを繰り返し行います。

負荷テストは、不用意に行うとアナフィラキシーショックが起きることがありますので、専門医の下で慎重に行うことが必要です。

アレルギー科で扱う代表的な疾患

気管支喘息

どんな病気?

空気の通り道である「気道」に炎症が起きる疾患です。ダニ・ほこりなどのアレルゲンやウイルス、冷たい空気などの刺激を受けると、気道が狭くなってせきが出たり、息苦しくなったりします。

治療法は?

アレルギーの原因となる物質を除去し、喘息治療薬を使用します。

喘息の治療薬には、発作を予防するために定期的に使う「長期管理薬(コントローラー)」と、発作が起きたときに、その症状を鎮めるために頓服的に用いる「発作治療薬(リリーバー)」の2種類があります。

リリーバーを使わなくても大丈夫な状態を目指して、コントローラーを上手に使って治していきます。

食物アレルギー

どんな病気?

食べ物が原因によって引き起こされるものです。原因となる食べ物には、卵やそば、乳製品、甲殻類、小麦、大豆、ピーナッツなどがあります。

症状の出方は人それぞれですが、じんましんなどの皮膚症状、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューする)などの呼吸器症状、目や鼻、消化管などの症状もみられます。

治療法は?

アレルギー症状が出ている間は、その原因となる食べ物を除去します。原因となる食べ物を少しずつ食べていくことで、食べられるようにする方法がとられることもあります。薬物療法として、抗アレルギー薬をしばらく用いることもあります。

アトピー性皮膚炎

どんな病気?

かゆみを伴う湿疹のことで、良くなったり悪くなったりを繰り返します。皮膚が乾燥しやすい素因と、アトピー素因(アレルギーをおこしやすい体質)をあわせ持っているケースが多くみられます。

治療法は?

薬物療法が中心です。炎症を抑えるためのステロイド薬や、免疫反応を抑えるための免疫抑制薬を処方します。かゆみを抑えるために、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を補助的に用いることもあります。

アレルギー性鼻炎

どんな病気?

アレルゲンとなるハウスダスト(ほこりやダニの糞・死骸など)やペットの毛、カビなどを吸って、一年を通してくしゃみ・鼻水・鼻づまりが起こる疾患のことを言います。

スギやヒノキの花粉が原因となる「花粉症」も、アレルギー性鼻炎の一種です。

治療法は?

できるだけアレルゲンを除去し、アレルゲンのもとにさらされないようにします。その上で、抗アレルギー薬の内服薬や鼻スプレーを処方します。

最近では、花粉やダニを原料とするエキスを少量ずつ服用し、身体をアレルギー物質に慣れさせていく「舌下免疫療法」も行われています。

アレルギー性結膜炎

どんな病気?

アレルギー反応によって、「目がかゆい」「目がゴロゴロする」「目ヤニが多くなる」などの症状が現れる疾患のことです。基本的に、片目だけでなく両目に症状が生じることも、この疾患の特徴です。

治療法は?

最初に、抗アレルギー点眼薬を処方します。それでも改善しない場合は、ステロイド点眼薬を処方します。それでも症状が治まらず、日常生活や仕事に差し支える場合は、抗アレルギー薬の内服薬を処方することもあります。

花粉症

どんな病気?

スギやヒノキなどの花粉が体内に入って、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状を引き起こす疾患のことをいいます。

症状の特徴としては、「立て続けに何度もくしゃみが出る」「透明でサラサラな鼻水が出る」「目がかゆい」などがあげられます。微熱が出る場合もありますが、高熱にはなりません。

治療法は?

主に、抗ヒスタミン薬の内服薬を処方するのが一般的です。また、鼻づまりの強い患者様には、局所ステロイドの点鼻薬を処方することもあります。

最近では、スギのアレルギーをお持ちの方への根本治療として、舌下免疫療法も行われています。

蕁麻疹(じんましん)

どんな病気?

食べ物や内服薬、汗、日光、温度差などによって、強いかゆみを伴い、まるっぽい形をした「みみず腫れ」が現れる疾患です。

チクチクした痛みや、焼けつくような痛みが出ることもあります。症状が出ても24時間以内におさまることが特徴です。

治療法は?

主に、抗ヒスタミン薬を処方します。重症のケースでは、免疫抑制薬やステロイドの内服薬を処方することもあります。

多くの人は数日で症状が治まりますが、医師の指示に従って飲み続け、徐々に薬を減らしていくことが大切です。

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